道庁カラ出張

 1995年11月20日、北海道は過去1年7ヶ月で8億円を超えるカラ出張があったと公表しました。ところが、それ以前の不正について調査するつもりはないと言うのです。

 そんなことが許されるのだろうか? 地方自治法を調べ、一夜漬けで作ったのがこの住民監査請求書(案)です。札幌の市川守弘弁護士に見てもらったら「一緒にやろう」といってくれ、実際に提出したのは市川弁護士が作り直したものです。

 住民監査請求後、道知事は過去3年半の不正支出額について職員で返済することを約束し、判明した不正支出額は自己申告方式にも係わらず19億円へと膨らみました。

 しかし、道知事が監査委員による監査を拒んだため、地方自治法違反を確認する住民訴訟をおこしました。

 その後、サンプリング方式ながらも道監査委員による監査が行われることになったため、和解に応じて訴訟を取り下げました。

        北海道職員措置請求書(案)

北海道知事  堀 達也 に関する措置請求の要旨

一 請求の要旨
  1  道は九五年一一月二〇日、九四年四月から九五年一〇月までの道警を除く道組
    織全体のカラ出張の調査結果を発表した。企業局と道選管事務局を除いた各部局
    で旅費の不正受給があり、総額は旅費の四・三%にあたる八億〇五九四万円とし
    ている(一号証)。
  2  旅費の不正受給は故意に法令の規定に違反する行為であり、道に損害を与えた
    と認められるから、地方自治法第二四三条の二第三項により、北海道知事堀達也
    (以下「知事」という。)は、当該行為の内三年を経過しないものについて、監
    査委員に監査を求め、その決定に基づき、当該不正支出行為に権限を有する職員
    に賠償を命じなければならない。
  3  道において、旅費の不正受給が九三年度以前より継続的に行われてきたことは
    明らかであり、九二年一二月から九四年三月までの当該不正支出行為により道が
    こうむった損害は、前記1の金額を元に月割りで試算すると、六億七八六九万円
    になる。
  4  九五年一一月二〇日の記者会見において、松田利民副知事は、前記1の不正支
    出については、道職員幹部らが全額返済する方針としたが、「九三年度以前の調
    査については消極的な姿勢を見せた。」(二号証)。
  5  前記4後段のとおりであれば、知事は地方自治法第二四三条の二第三項に違反
    し、知事の当該怠る事実により、道は六億円以上の損害をこうむることになる。
  6  よって、貴職より知事に対して、「九二年一二月から九五年一〇月までの旅費
    について、地方自治法第二四三条の二第三項に基づく監査を求め、不正受給によ
    り道がこうむった損害のうち、三年を経過しないものについては当該不正支出行
    為に権限を有する職員に賠償を命じ、知事の怠る事実によって三年を経過したも
    のについては知事が損害を補填せよ」と勧告することを求める。

二 請求者

 北海道上川郡新得町字新内西一線一二五 農業 芳賀耕一

 右、地方自治法第二四二条第一項の規定により、別紙事実証明書を添え、必要な措
置を請求する。
 なお、本件の違法な支出はきわめて秘密裡に行われ、一年を経過した後はじめて明
るみに出たため、同条第二項ただし書が適用される。

    一九九五年一一月二四日

    北海道監査委員  様

        事実証明書目録(各写し)

 一号証    北海道新聞記事(一九九五年一一月二〇日夕刊)
 二号証    北海道新聞記事(一九九五年一一月二一日朝刊)

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